毎年規模拡大の日本文化祭りNowJapanとは
10月13

毎年規模拡大の日本文化祭りNowJapanとは

バルト三国最大の日本文化フェスティバル、Now Japan。思い思いのコスプレをしたリトアニアの若者が会場を熱気で包み込む初秋の風物詩が、今年も開かれた。LITEXPOにて、9月26-27日に行われた。 NowJapanが紹介する日本文化は、アニメ・マンガ・コスプレといったポップカルチャーから、日本料理・生花・書道・盆栽といった日本の伝統文化まで。 開催は、今年で7回目。2008年にコスプレイベントとして始まった際は、150人の参加者だった。年を経るごとに拡大を続けており、昨年は4500人が訪れた。年々、招待されるアーティストの数や幅も広がっている。日本文化を多様な側面から紹介するイベントになっていること、間違いなしだ。   2日間に渡って繰り広げられたのは、コスプレ大会、日本にまつわるプレゼンテーション、日本のアーティストによる音楽ライブ、杉原千畝のドキュメンタリーの上映、日本文化体験といったイベントの数々。...

Read More
リトアニアの地で初公開、杉原千畝新作映画
10月02

リトアニアの地で初公開、杉原千畝新作映画

第二次世界大戦中ナチス・ドイツから逃れてきたユダヤ人たちに、当時リトアニア・カウナスの日本領事館の副領事であった杉原千畝がビザを発給した。今年は「命のビザ」発給75周年だ。 リトアニアでは、この出来事を記念する様々な催しが開かれている。その1つが、唐沢寿明主演の映画『杉原千畝 スギハラチウネ』のワールドプレミアだ。10月13日、カウナスの「Romuva」で上映される。 日本に先駆け、他でもないリトアニアでの映画の初披露だ。日本の劇場公開は12月5日となっている。 10月13日のプレミアには、チェリン・グラック監督、そして主演の唐沢寿明・小雪も舞台挨拶する。   撮影は、第二次世界大戦前後の状況を再現したポーランドで実施された。日本・フランス・ポーランド・ロシアからキャストが集結した。日本語、英語、ポーランド語にリトアニア語の字幕付きで上映される。...

Read More
ルポ:リトアニアで「名前」を語る
9月30

ルポ:リトアニアで「名前」を語る

  「命のビザ」の背景にある、リトアニア・ホロコースト 日本が9月下旬の大型連休で盛り上がる中、「リトアニアには祝日はないのか」とカレンダーを見た。9月23日のマスにリトアニアの国旗が書かれている。大学の授業は休みではないようだ。気になって調べてみると、リトアニア・ホロコースト記憶の日であった。   第二次世界大戦前、リトアニアには22万人以上のユダヤ人が住んでいた。数世紀に渡ってリトアニア全土で、ユダヤ人と非ユダヤ人が平和裏に暮らしていた。ナチスの占領を通して、リトアニアにはゲットーが作られ、虐殺も行われた。ナチスとリトアニアの協力者の手によって殺害されたユダヤ人は、90%以上にのぼる。...

Read More
日本人学生の見た、「命のビザ」75周年記念行事
9月22

日本人学生の見た、「命のビザ」75周年記念行事

カウナス駅に新しくできた記念プレートの前で   75年後、同じ場所で 「命のビザ」で知られる、杉原千畝。彼の行為について語られる時、必ず語られる場面がある。それは、カウナス駅での場面だ。 ベルリン行きの列車が駅を発つ最後の最後の瞬間まで、千畝はホームでビザを書き続けた。「皆さんごめんなさい、私にはもう書けない…。どうかご無事で…」自分に助けを求めに来た全員にビザを出せなかったことを悔やみ、詫びる千畝。ユダヤ人たちは、動き出した列車を追いかけながら、千畝に叫ぶ。「スギハァラ。私たちはあなたを忘れません。もう一度あなたにお会いしますよ!」カウナス駅での涙の別れから28年後、千畝とユダヤ人たちは再会を果たす…。...

Read More