第二次世界大戦中ナチス・ドイツから逃れてきたユダヤ人たちに、当時リトアニア・カウナスの日本領事館の副領事であった杉原千畝がビザを発給した。今年は「命のビザ」発給75周年だ。
リトアニアでは、この出来事を記念する様々な催しが開かれている。その1つが、唐沢寿明主演の映画『杉原千畝 スギハラチウネ』のワールドプレミアだ。10月13日、カウナスの「Romuva」で上映される。
日本に先駆け、他でもないリトアニアでの映画の初披露だ。日本の劇場公開は12月5日となっている。
10月13日のプレミアには、チェリン・グラック監督、そして主演の唐沢寿明・小雪も舞台挨拶する。
撮影は、第二次世界大戦前後の状況を再現したポーランドで実施された。日本・フランス・ポーランド・ロシアからキャストが集結した。日本語、英語、ポーランド語にリトアニア語の字幕付きで上映される。
杉原千畝は、勇気や人道をその人生で体現し、今日まで多くの人を感動させている。努力を重ねながら彼を演じた日本の名俳優・唐沢寿明の演技は、観客を魅了するだろう。エドワード・ズウィック監督の「ラストサムライ」が代表作の、小雪は、杉原千畝を支え続けた妻の幸子を演じている。こちらも見逃せない。
「Romuva」がワールドプレミアの会場に選ばれたのには、ワケがある。映画館の営業時間は、杉原千畝のいた日本領事館の開業時間と全く同じなのだ。事前にリトアニアを訪問した製作関係者は、こここそが会場にふさわしいと確信したという。
10月14日には首都のヴィリニュスのヴィリニュス大学劇場ホールでも上映が行われる。
プレミアの詳細は、以下の通りです。
・10月13日 カウナス
カウナス映画センター「Romuva」 (Laisvės ave. 54, Kaunas) にて。18時より(開場は17時)
・10月14日 ヴィリニュス
ヴィリニュス大学劇場ホール(Universiteto st. 5, Vilnius)にて。18時より
入場料はどちらも無料。
歴史の目撃者になるチャンスをどうぞお見逃しなく!
映画『杉原千畝 スギハラチウネ』公式サイト
http://www.sugihara-chiune.jp/
BalticAsiaは、漫画「リトアニアの桜」(イラスト:赤木春奈)も制作しています。詳細はこちら
http://www.balticasia.lt/ja/chiune-sugihara/