リトアニアの超人気歌手・俳優であるAndrius Mamontovas (アンドリュス・ マモントヴァス)さんが今回の日本の震災を受けて、募金活動を始めています。
90年代に解散してしまいましたが、アンドリュスさんは「Foje」という リトアニア史上で最人気の音楽グループの歌手を務めていました(日本的に言うとサザンオールスターズ的存在といったところでしょうか)。リトアニア人なら 誰もが知っている歌手で、その解散コンサートはリトアニア史上最大の動員数(4万人)という桁外れのものでした。(注:リトアニア国民は330万人くら い。横浜市くらいです。)グループ解散後もソロで演劇活動などに幅広く携わりハムレット役で高い評価を受けて世界中を公演するなど、今尚、多岐に活躍を しているアーティストです。
FOJE 1997年、解散コンサートの様子
アンドリュスさんは 日本での震災当時、自身が出演した映画「amaya」www.amaya.lt/(桃 井かおりさん主演。音出るので注意ですよ、オフィスにいる方♪)の関連でアジア映画祭に参加するため初来日し、大阪にいました。 週明けの15日帰国後すぐに「災害時における規律正しさは日本から学ぶところがある」とリトアニア国民に伝え、現在は日本での地震被災者に向けた 募金活動も行っています。
下記のインタビューはリトアニアのオンラインニュース15min.より一 部抜粋したものです
アンドリュスさんが大阪でこの震災に直面しどのように感じたかなどが掲載されています。
Q. 地震が起きた時、どのような気分でし たか?
日本では人々におい ても、メディアにおいてもパニックというものが見受けられませんでした。地元ニュースが、何が起きているか、今何をすべきか、どこに向かうべきか、問題が あればどう解決すべきか等の情報を提供していました。災害が起こった場所で地元の人が撮影していた映像が公開されていました。
次にCNNをつけると ひどい様でした。着飾り「ひどく怪訝な」顔をしたレポーターに、劇的な音楽。このような報道がなされたため家族はひどく心配して電話をかけてきました。
欧米のニュースでは まるで日本全体が絶望的な状況であるかのように報道されていました。
実際のところ、壊滅的であったのは東北地域のみであったのに も関わらずです。
このような衝撃的な出来事にどう耐えるか世界中が日本人から学ぶべきです。日本の人々に大きな尊敬の 念を感じます。
まわりで引ったくりや盗みなど全くありませんでした。人々はただただ互いに助け合おうとしていました。皆とても組織的に動き、そして それぞれが何をすべきかを心得ていました。そのようにして状況に耐える人々は本当に尊敬に値します。
Q. 東日本で惨事 が起きた際の西日本での人々の反応はどのようなものだったのでしょうか。
私が参加していた フェスティバルは日本全国の生活がストップしなかったように、中止されませんでした。皆が事は重大であると理解していましたが、デモを起こしたり、あえて 公的に悲しみや痛みを表現するということはありませんでした。人々は騒ぎを起こしたりそれぞれが慌てふためいても何も変わらないということを分かっていた のです。日本の人々は互いにより沿いながら他の人々の世界に敬意を払うことに慣れています。このような生き方が彼らにとって益となり、一気に協力体制を立 てることができたのです。
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